で 温泉




傘をさしながら山を撮影する人。

登山が終わったのを見届けるように、雨が降ってきた。

宿泊地に向かう。




宿到着。

いい雰囲気です。




ダバダバダ。

風呂に入るのももどかしく、身体を拭くのももどかしく、さっきから、前のめり。

お願いします。




湯呑にアサヒエクストラシャープを、注ぐ。
有難くキンキンに冷えております。

わたしはこういう外から中が見えない容器は、ビールには使用しない。
素焼がクリーミーな泡を醸成し、ビールを旨くするなどと言われても、嫌だ。

あの金色を、よく冷えた金色を、飲む前に見たいそれだけなんだ。


だが、この目の前の一杯には、言葉が見つからない。
泡の下をキンキンのそれがくぐって来、のどを押し分け素早く腑に落ちる。
スムースという言葉が胡散臭くなるほど、喉に腑に切なく素早く、沁み込む。

登山の滴、と、命名しました。

そして、夕食。




メニューは、すき焼き。
告白すれば子供の頃、家ですき焼きの時は、わたしだけ別メニュー、だった。
肉、が嫌いだったから。

いま考えればとてもわがまま、だった。
すき焼をしている横で、わたしだけ、魚を食べる。




今まですき焼きについて、ほとんど考えたことが無かった。
すき焼き、というものがあることは知っていた。




肉や野菜、豆腐がしっとり、甘辛くなっている。
というよりすき焼きは、そうするシステムの総称だ。




そこのこの生卵が登場する。
あの、生卵。

なまたまご。




このアイデアは、ニクイね。
甘辛いヤツらを生卵にくぐらせ、滋味をまとわりつつ、口中に収まる。

生卵にくぐらせ食べるという行為は、考えればとっても、B級。
B級、という言葉をわたしは肯定的に使用する。

美味いものは、つねに、下品さを漂わせる。




おそらく多くの筋組織は損傷を受けたでありましょう。
筋肉痛の一つの理由は、それであるらしい。

動物性、および植物性たんぱく質を、口中より摂取する。
酷使した筋肉を修復するそれらを、滋味深く、やる。

ありがたい。




あとは自然回復を期待する。
方法は、寝る。

寝ます。


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